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院長のつぶやき(2023年5月)

お知らせ 2023.05.10

今年のGW、コロナの規制が緩くなり観光地はとても賑わってたみたいですネ。
私は自分の身体をメンテしたり親孝行したりと久しぶりにゆっくり過ごさせてもらいました。
8日より通常通り診療しております。今のところ、6月末までは臨時休診の予定はありませんのでご安心ください(^^;;
さてさて・・・今回は動物だけではなくヒトにも脅威的な伝染病の1つである「狂犬病」について簡単にご説明致します。

狂犬病・・・ワンコを飼われてない方でも一度くらいはお聞きになった事があるのではないでしょうか?その発生に関して地球規模でチェックしてみると狂犬病が発生していない国はほんのひと握りで、世界中で蔓延していて毎年6万人近くの人々が亡くなっているんです。近年、ヒトの世界では新型コロナウイルスのパンデミックですっかり狂犬病の話題が影を潜めてましたが残念ながら少しずつ増加傾向を示しております。でも日本では半世紀以上も発生しておりません(注:海外持ち込み伝染病としての狂犬病は除く→下記参照)。

現在、我が国では狂犬病予防法が整備されていて生後91日以上のワンコには年一回の予防接種が義務化されております。更に検疫が強化されて水際対策が見直しされたのは輸入に頼る日本にとっては伝染病侵入を阻止する目的としてはその貢献度はとても大きいと思えます。

あまり考えたくはありませんが不幸にも狂犬病(唾液には沢山の狂犬病ウイルスが存在)持ちの動物に噛まれたりしたら犬猫は予後不良で7〜10日以内に死亡すると言われております。ヒトは噛まれた部位により潜伏期間に開きがあるようですが発症してしまったらOUT(死亡)となるようです。

肝心の症状は動物の場合、神経質になったり不安に陥りやがて水を怖がったり攻撃的な行動を示したり錯乱状態になり、最終的には痙攣発作や麻痺を起こして亡くなります。狂犬病に羅漢したイヌやヒトの動画を観た事がありますが、かなりエゲツなかったです\(//∇//)\
ちなみにイヌよりもネコの方が狂犬病ウイルスの感受性が高いのでネコの検疫が強化されてます。

この恐ろしい伝染病から守ってくれる唯一の手段がワクチンです。かかりつけ医にご相談されてみてくださいネ。

最後に………海外持ち込み伝染病について
狂犬病を例にとりますと、流行地域で狂犬病持ちの動物に噛まれて一般的な外傷治療のみを施し、無症状時期の潜伏期間中に日本へ渡航。日本国内滞在中に狂犬病を発症・・・というパターンが海外持ち込み伝染病と指定されます。なお、受傷部位から侵入したウイルスは最終的に脳(中枢神経系)に到達し、ここから遠心性に広がるので受傷部位が脳から遠いほど、潜伏期間が長い模様です。詳細は各自でお調べくださいネ。

院長のつぶやき(2023年4月)


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