院長のつぶやき（2023年1月）
お知らせ 2023.01.10
カレンダーが真新しくなって如何お過ごしでしょうか？
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さてさていつもの診療の現場を覗いてみるとやはりこの時期は相変わらず泌尿器系のトラブルが目立ちますね。
そのほとんどが膀胱炎なのですが中には尿石症も少なくありません。一昔前のストラバイト結石は食事や環境等の変化で随分と少なくなりましたが逆にシュウ酸カルシウム結石が増えてます。この結石は厄介な事に腎臓と膀胱を結ぶ尿管に停滞し易く、実は腎不全の元凶になっているケースも少なくありません。治りが悪い膀胱炎や腎不全(特に急性)の時は注意が必要です。心当たりのある飼い主様は掛かり付け医にご相談されてみてください。
一方、気付けば開業して早いもので25年も経っていたりしてますが日々の診療で欠かせないアイテム、聴診器も４世代目に突入しております。聴診器自体はそれほど壊れるモノではありませんが、経年劣化でガタが出てくるのは避けれません。
最近になってよーやく聴診が面白く(決して昔がつまらなかった訳ではありませんヨ)なってきました。面白いと表現すると語弊があるかもしれませんが心臓は勿論、肺等の呼吸や腸の動きだけではなく体内の音という音を聞いて異常がないか耳に全神経を集中させてます。とても地味な診察ですけど25年分のデーターを分析して照らし合わせます。日夜、勉強で決してゴールはありませんが五感を活かす診察を心掛けております。
