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尿検査のススメ

お知らせ 2023.03.15

 気付けば巷では桜の開花情報が話題になる頃ですね〜。更新がかなり遅れてしまいました。早速ですが今月は尿検査に関してご説明したいと思います。

普段、我々は喋れない動物に対して、飼い主様からの問診に始まり、五感を酷使して身体検査を実施します。症状から病気を特定する為に検査の有無を検討し、場合によっては血液検査や各種画像診断等を行います。今回はその中でも決して華やかではありませんが地味な(?)尿検査についてお話ししますネ。

尿検査が必要と思われるケースはその性質から当然、泌尿器科疾患の可能性が高いのですが鮮度がとても重要となります。時間の経過と共に尿の性状が変化してしまう為、理想は採取後30分以内の検査が望ましいと言われております(注:諸説あります)。ヒトと違って、「ハイ、このカップにオシッコ取って来てくださいネ〜」とは出来ず、特にネコさんの場合は採取するのに四苦八苦するケースも少なくありません。

 そんな苦労(!)をしてでも検査を実施したいのは訳がありまして、膀胱炎や尿石症だけでなく腎不全および糖尿病、はたまた心不全を発見する引き金等厄介な病気を見つけられるかもしれないからです。中でもタンパク尿をメインに尿比重や血液生化学検査と組み合わせて総合的な判断する事により重病が発見されるケースもあります。
なので最近、飲水量が多い、オシッコの回数が多い、あるいは出が悪い、尿臭が激しい、食欲低下等が見受けられたら掛かり付け医にご相談されてみてくださいネ。尿検査は情報の宝庫ですから……………
尿検査

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